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    (by 本田宗一郎)

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『なぜ悪人が上に立つのか』 ブライアン・クラース 25-154-3550

Nazeakuninga

なぜ悪人が上に立つのか
Corruptible

ブライアン・クラース
Brian Klaas

柴田裕之(しばた やすし)訳

東洋経済新報社

オトラジ#268

なぜ私たちの石器時代の脳は、私たちに不適格な人にばかり権力を与えさせるのか?

 議員や会社の役員などを選ぶとき、推薦であったり選挙であったりという手法を取ります。その時に、どうしてその人を推薦したくなるのか?どうして投票したくなるのか? その心理を考えてみると、意外とその人の見た目が重要視されるということに気がつきます。

 石器時代の人間にとって、背が高くて力があるというのは非常に重要な能力でした。それゆえにリーダーに選ばれることが多かったのです。それが現代のわたしたちの頭の中にもまだ生きているというのです。確かに婚活などで、「高学歴・高身長・高収入」という三高を重視する人はかなりいます。知事選挙などでも「高学歴・高身長」そして「男」というのが大事なファクターなのです。

 高い地位に就いたことによって、自分は何をしてもいいのだと勘違いする人もいます。間違ったことをしたと指摘されて、反省するのではなく逆上したり、暴力をふるったりする人がいます。あの先生とか、あの部長とか、思い当たる人がいたでしょ?

 元々サイコパス気質の人もいるし、子どもの頃から勉強ができたので「自分は優秀だ」と思い込んでいる人だったり、逆にひがみっぽい性格だったりす人もいます。どこかの知事のように「パワハラをしたという認識はない」という人や、「関税は自国民のためだ」というどこかの大統領とか、しょうもない人が大勢います。

 こういう輩はいつの時代にもいるものです。だから、「背の高い自信過剰な男には気を付けろ」なのですが、これだけでは不十分です。「口の上手いカタカナ言葉が好きな女」にも気を付けてくださいね。

3550冊目(今年154冊目)

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