『その扉をたたく音』 瀬尾まいこ 25-184-3580
29歳無職の宮路くんは、ミュージシャンになりたいという夢を捨てきれずにいました。いつか有名になってやるという気持ちだけはあるけど、バイトもせずに親の仕送りで生きている状態です。
人前で演奏しなくちゃと老人ホームでギターの弾き語りをしたけれど、ちっともウケません。そして、彼の後に演奏したサックス奏者の音を聞いてビックリしたんです。こいつ神様だ! そのサックス奏者は、この老人ホームの介護士の渡部くんでした。彼と一緒に演奏したいと持ち掛けたのだけど、仕事が忙しいからと相手をしてもらえません。
わたしの友人にも何人かミュージシャンになりたいという夢を持っていた人がいます。バイトをしながら月に何回かライブハウスで演奏をしていた人もいれば、就職してからも音楽を続けている人もいます。
ピアノやエレクトーンの教師をしている友人もいますけど、それ以外の楽器だと職業としてやっていくのはなかなか困難ですね。
主人公の宮路くんは、親に仕送りしてもらっちゃった段階でアウトだなぁ。親に反対されて家を出て行ったって方が、音楽にのめり込めたんだと思うけど、30歳を目の前にして、やっと気付いたのかな?
老人ホームのじいさん、ばあさんたちに付けられた「ぼんくら」って仇名は、君にピッタリだよ。その意味が分かったかなぁ?
これからの人生は、自分で切り開いていかないとね。そうしたら、これまでよりもいい曲が書けるかもしれないよ。
3580冊目(今年184冊目)
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