『小説 秒速5センチメートル』 新海誠 25-187-3583
「ねえ、秒速5センチなんだって」
「え、何が?」
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」
・第一話「桜花抄」
小学校4年生の時に転校してきた明里、1年前に転校してきた貴樹は彼女のことがとても気になって、声を掛けました。ふたりとも転勤族の子どもだから、わかり合えることが多かったのかもしれません。中学も一緒の所に行くはずだったのに、明里の父がまた転勤になってしまい、離れ離れになったふたり。
中学生になって、東京にいる貴樹と、栃木にいる明里は文通をするようになりました。まだ、ふたりの距離はそんなに遠くはない感じがしていたのでしょう。一年後、今度は貴樹の一家が種子島へ引越すことになります。貴樹はここで始めて気が付いたのです。東京にいる間に明里に会いに行かないと、二度と会えないかもしれないと。
・第二話「コスモナウト」(ロシア語で宇宙飛行士を意味することば)
貴樹に思いを寄せる花苗は、明里とは全く違うタイプだけど、とってもいい子だなぁ。この子のおかげで貴樹は楽しかったんじゃないかな。
・第三話「秒速5センチメートル」
就職してからの貴樹。どうしちゃったの? そんなに仕事にのめり込んじゃって。あなたの心はどこにあるの?
大人になって、いろんなしがらみに巻き込まれてしまうのって、何だか悲しいね。
貴樹はもう一度明里に会えたら、何を伝えたいんだろう? でも、彼女にも、彼女の今があるし、ああ、わからない。
3583冊目(今年187冊目)
« 『最果てアーケード』 小川洋子 25-186-3582 | トップページ | 『渇愛 頂き女子りりちゃん』 宇都宮直子 25-188-3584 »
「日本の作家 さ行」カテゴリの記事
- 『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか』 白鳥和生 26-4-3763(2026.01.05)
- 『治したくない ひがし町診療所の日々』 斉藤道雄 25-335-3731(2025.12.03)
- 『アシタノユキカタ』 小路幸也 25-333-3729(2025.12.01)
- 『版元番外地 <共和国>樹立篇』 下平尾直 25-322-3718(2025.11.20)
- 『黄色いポストの郵便配達』 斉藤洋、森田みちよ 25-313-3709(2025.11.11)
「文庫フェア」カテゴリの記事
- 『地下鉄道』 コルソン・ホワイトヘッド 26-12-3771(2026.01.13)
- 『ABC殺人事件』 アガサ・クリスティー 25-330-3726(2025.11.28)
- 『サーキット・スイッチャー』 安野貴博 25-317-3713(2025.11.15)
- 『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティー 25-326-3722(2025.11.24)
- 『青い眼がほしい』 トニ・モリスン 25-311-3707(2025.11.09)
« 『最果てアーケード』 小川洋子 25-186-3582 | トップページ | 『渇愛 頂き女子りりちゃん』 宇都宮直子 25-188-3584 »




コメント