『私のおばあちゃんへ』 ユン・ソンヒほか 25-202-3598
私のおばあちゃんへ
Woman's Best 13
韓国女性文学シリーズ10
ユン・ソンヒ、ペク・スリン、カン・ファギル、ソン・ボミ、チェ・ウンミ、ソン・ウォンピョン
橋本智保(はしもと ちほ)訳
書肆侃侃房
韓国 2017
本のタイトルから、優しいおばあちゃんが登場する話かと思っていたのですが、どの話も息苦しい感じがします。日本の家族関係も面倒くさいけど、韓国の家族ってもっと面倒くさいんですね。
おばあちゃんにだって若い頃があったのに、子どもも孫もそんなこと考えたこともなくて、何か一つでもいいからすてきな思い出があったらいいのにね。だから「黒糖キャンディ―」のロマンスには、とても心惹かれました。
別の意味で惹かれた「アリアドネーの庭園」は近未来の老人施設の話で、これは日本でも同じことが起きそうな気がして、何だかゾワゾワするんです。ずっと未来は明るいと信じて来たわたしたちにとって、ここで書かれている未来はとても現実味のあるディストピアですから。
・「きのう見た夢」ユンソンヒ(尹晟僖)
夫に支配されてきた妻は、夫が亡くなった後も夫に煩わされ続ける。
・「黒糖キャンディー」ペクスリン(白秀麟)
祖母は日本語がとても流暢で、日本風の甘い卵焼きや茶わん蒸しが作れたし、「エーデルワイス」を英語で歌うことができた。
・「サンベッド」カンファギル(姜禾吉)
アルツハイマー型認知症の祖母を友人と共に見舞いに行く。
・「偉大なる遺産」ソンボミ(孫歩侎)
昔、祖母と暮らした家は大きかった。でも今は誰も住んでいない。
・「十一月旅行」チェウンミ(崔銀美)
テンプルステイって、韓国では普通のことなんですね。
・「アリアドネーの庭園」ソンウォンピョン(孫元平)
最初は、高齢者施設ユニットAで暮らしていたのだけど、少しずつランクが落ちて今はユニットDで暮らしてる。ここの正式名称は「アリアドネーの庭園」という。
3598冊目(今年202冊目)
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