『リケジョ!』 伊与原新 25-206-3602
大学院生の律は留学費用捻出のために、理緒というお金持ちの娘の家庭教師をすることになりました。理緒の両親は仕事でフランスへ滞在中なので、大きな屋敷には理緒のお母さんがお嫁に来たときについてきたというトキノさんという家政婦さんとふたりで暮らしています。両親は理緒が欲しがるものは何でも買ってくれるます。そして、恵人という運転手がベンツで学校や塾への送り迎えをしています。
小学四年生にして、バリバリのリケジョの理緒は、質問したら何でも丁寧に説明してくれる律のことがとても気に入ってくれて、どこへでもついてきます。彼女のお気に入りはハンダゴテ、ハンダを使う時だけでなく、護身用にもしてるところが、ちょっとかわいいです。
・投げ出し墓のバンディット
・恋するマクスウェル
・チェシャ猫マーダーケース
・虹のソノリティ
・四〇二号室のプロフェスール
「どうせ俺は、屈折率もスペクトルも分かんねえ、アホですよ。『オズの魔法使い』の、哀れなカカシですよ」
「そのカカシ、脳みそがないんです」すかさず理緒が小声で説明する。
「だ、誰もそんなこと」と言いかけた律の耳に、恵人のつぶやきが聞こえた。
「そっちだって、ブリキの木こりのくせに」
「その木こり、心がないんです」またもや理緒が、無邪気な顔で補足してくれた。
恵人は律と理緒の会話に入れなくて、時々へそを曲げるんですけど、意外といいやつみたい。
律と理緒が仲良くなったきっかけになった「不思議の国のトムキンス」という本の話が何度も登場して、とっても気になるなぁ。
この本と「星の王子さま」の本が登場する「四〇二号室のプロフェスール」で、話が意外な方向へ展開しました。
そうだったんだ~!!
3602冊目(今年206冊目)
« 『筒井康隆、自作を語る』 筒井康隆、日下三蔵 25-205-3601 | トップページ | 『ミョヌラギ 私の“お嫁ちゃん”期』 ス・シンジ 25-207-3603 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『うおつか流食べつくす!』 魚柄仁之助 25-338-3734(2025.12.06)
- 『さよならジャバウォック』 伊坂幸太郎 25-336-3732 (2025.12.04)
- 『記憶する体』 伊藤亜紗 25-328-3724(2025.11.26)
- 『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 25-340-3736(2025.12.08)
- 『ハンチバック』 市川沙央 25-325-3721(2025.11.23)
« 『筒井康隆、自作を語る』 筒井康隆、日下三蔵 25-205-3601 | トップページ | 『ミョヌラギ 私の“お嫁ちゃん”期』 ス・シンジ 25-207-3603 »




コメント