『「嫌われ者」の正体』 石戸諭 25-210-3606
この本で取り上げられている「玉川徹」「西野亮廣」「ガーシー」「2022年の旧統一教会」「吉村洋文」「山本太郎」それぞれ違った世界で名声を轟かしていますが、彼らを好きだという「ファン」と、嫌っている「アンチファン」がどちらも多いところが面白いのです。
「アンチファン」というのは、ある意味ファンよりも重要です。彼らが「嫌いだ」「こんな奴排除しろ」と言えば言うほど、どちらでもない人にその名前を伝えるという結果になってしまうのです。それによって知名度が上がれば、さほど興味はなくても話題が耳に入ってしまい、いわばヒール(悪役)人気が上がってしまうのです。
ヒーローであろうとヒールであろうと、そこまで有名になるからには有名になりたいとか、お金持ちになりたいとか、誰かの役に立ちたいとか、何かしらの夢を追ってきたはずです。夢半ばで終わる人が多い中、ある程度成功したからこそ今があるわけです。実際に彼らがどんなことをしているか以上に、成功したことに対する「やっかみ」で悪く言われている場合もあるのだから、「嫌われ者」というのは必ずしも悪い評価ではないと思えます。
西野亮廣が語る4種類のドリームキラーという話は、なかなかいいところをついています。
①キミの邪魔をしたくて「やめておけ」という人
②よくわからないから「やめておけ」という人
③過去の経験から「やめておけ」という人
④現在の経験から「やめておけ」という人
④のタイプの話なら聞いてもいいけれど、それ以外はタダの雑音だから聞く意味はないと西野は言っています。
目立たないことがいいことだと考える人が増え、世間からの雑音に潰されてしまう人が多い中、嫌われ者であることを力に変えられる人でいられることは、素晴らしい才能です。
でも、それだけじゃダメだってことも確かですけどね。
3606冊目(今年210冊目)
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