『82年生まれ、キム・ジヨン』 チョ・ナムジュ 25-240-3636
キム・ジヨンの物語を読んでいて、わたしも同じだったと気づかされた。
・出席番号は男子から始まっていた
・女子の身体を触りたがる男の教師がいた
・生理になった日の絶望感
・男女で給与体系が違うのは何故ですかと総務部長に質問したら「職種が違うから」と言われた時の騙された感
・女に説教などされたくないと逆切れする客
ああ、イヤだ!
この物語の舞台は韓国だけど、日本だってほとんど同じ。年老いた親の介護をする嫁に相続権はないし、どれだけ大変なのかを評価すらしてもらえない。男性の育休とかいってもみんな短期間だもの、長期間休まなきゃ「世の中から置いていかれる気持ち」なんて、わかるわけがない。
韓国では上2人が女の場合、第3子が男という数字が異常に高い。つまり、3番目の子が女だとわかると堕胎することが多いということを初めて知った。
韓国では夫婦別姓は当り前だけど、結婚する時に、子どもが生まれたらどちらの姓にするのか決めることになっていて、妻の姓にするためには別の書類も提出しなければならない。男の場合は「妻の姓にしない」にチェックを入れるだけ。この差は余りにも大きい。
会社の面接でも差別され、入社できたとしても差別され、子どもができたら退社が当たり前でしょと言われ、無事子供は生まれたけど産後うつになり、育児うつになったキム・ジヨン。彼女の生きづらさが、ジワジワと伝わってくる。
韓国では兵役は男だけだから不平等だって思っている男が多いって話が何度か出てきたけれど、何故男だけなのかを考えたことある?
昔、わたしの母親が言っていた「大きな会社が不始末を起こして、記者会見で頭を下げてる役員たちは、頭のてっぺんが薄くなった男ばっかり」という言葉を思い出す。
今でもそうだよね。フジテレビの役員たちも、冤罪で亡くなった遺族に頭を下げている裁判所や検察庁のエライ人も、みんな男ばっかり。
ああ、腹が立つ! いったいいつになったら男女平等を叫ばずに済む日が来るんだろう。
この小説で、女性の名前はすべてフルネームで書かれているけれど、夫の名前以外の男の名前は全くなし。父、弟、などの親族名称だけです。これは、世の中で女性が名前で呼ばれず、「〇さんのママ」とか「△さんの奥さん」と呼ばれていることへのアイロニーなのでしょう。わたしたちにはちゃんと名前があるのです!
この本を読んだ男たちはどう思うのだろう? 自分がその立場になったら、それが普通だって言える?
3636冊目(今年240冊目)
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