『銀座「四宝堂」文房具店 Ⅴ』 上田健次 25-235-3631
銀座の大通りから、ちょっと入ったところにある「四宝堂」文房具店は、いつも通りにお客様を待っています。そこには高級な万年筆や、小学生が使うような鉛筆や、サインペン、記録用のカード、などなど様々なものが揃えられています。初めてやってきた人にも、ずっと通い続けているお得意さんも、みんなこの店に魅了されてしまいます。
昔使っていたけれど今は使わなくなってしまったもの、毎日使っているもの、それぞれに役割があって、それぞれに思い出が詰まっているのです。店長の硯さんからお薦めされる品々も、きっとこれから新しい思い出を作っていくのでしょう。
・ものさし
・カード
・ナイフ
・サインペン
・絵具
最後の「絵具」で語られた、硯さんの両親の話は、切ないけれど、とてもいいお話でした。硯さんはそのふたりと暮らした時間は短かったけど、間違いなくその心を引き継いでいるのだと思いました。
すっかりインバウンド客が増えてしまった銀座ですけど、路地裏の「四宝堂」がずっと、今の感じでやっていけますように。
3631冊目(今年235冊目)
« 『注文の多い料理店』 宮沢賢治 25-234-3630 | トップページ | 『Uncle Elephant』 Arnold Lobel 25-236-3632 »
「文房具・手帳・ノート・手紙」カテゴリの記事
- 『銀座「四宝堂」文房具店 Ⅴ』 上田健次 25-235-3631(2025.08.26)
- 『文房具を深める100のことば』 高木芳紀 25-216-3612(2025.08.07)
- 『書くだけでラクになる自分を動かす手帳術』 主婦の友社 編 24-7(2024.01.08)
- 『本のある生活 BIBLIOPHILIC BOOK 本と道具の本』 110(2023.04.20)
- 『よはく手帳術』 miyu 60(2023.03.02)
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『冷蔵庫探偵 蔵前怜子』 遠藤彩見 25-310-3706(2025.11.08)
- 『物語の役割』 小川洋子 25-297-3693(2025.10.26)
- 『キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ』 井上荒野 25-285-3681(2025.10.14)
- 『ぼくは刑事です』 小野寺史宜 25-281-3677(2025.10.10)
- 『他人屋のゆうれい』 王谷晶 25-239-3635(2025.08.29)
« 『注文の多い料理店』 宮沢賢治 25-234-3630 | トップページ | 『Uncle Elephant』 Arnold Lobel 25-236-3632 »




コメント