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『銀座「四宝堂」文房具店 Ⅴ』 上田健次 25-235-3631

Sihoudou5

銀座「四宝堂」文房具店 Ⅴ

上田健次(うえだ けんじ)

小学館文庫

 銀座の大通りから、ちょっと入ったところにある「四宝堂」文房具店は、いつも通りにお客様を待っています。そこには高級な万年筆や、小学生が使うような鉛筆や、サインペン、記録用のカード、などなど様々なものが揃えられています。初めてやってきた人にも、ずっと通い続けているお得意さんも、みんなこの店に魅了されてしまいます。

 昔使っていたけれど今は使わなくなってしまったもの、毎日使っているもの、それぞれに役割があって、それぞれに思い出が詰まっているのです。店長の硯さんからお薦めされる品々も、きっとこれから新しい思い出を作っていくのでしょう。

・ものさし
・カード
・ナイフ
・サインペン
・絵具

 最後の「絵具」で語られた、硯さんの両親の話は、切ないけれど、とてもいいお話でした。硯さんはそのふたりと暮らした時間は短かったけど、間違いなくその心を引き継いでいるのだと思いました。

 すっかりインバウンド客が増えてしまった銀座ですけど、路地裏の「四宝堂」がずっと、今の感じでやっていけますように。

3631冊目(今年235冊目)

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