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『書籍修繕という仕事』 ジェヨン 25-229-3625

Shosekisyuuzen

書籍修繕という仕事

刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる

ジェヨン

牧野美加(まきの みか)訳

原書房

韓国 2021

 この本に出会ったのは、「毎日読みます」や「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」を翻訳した牧野美加さんが携った本だからです。そして「書籍修繕」という言葉にとても惹かれました。

 わたしは服や靴下、帽子、鞄、ぬいぐるみなどを修理することが好きです。新しいものばかり追いかける今だからこそ、古いものや傷んだものを直すということの大事さを、考え直すべきだと思っています。

 ジェヨンさんは、アメリカで書籍修繕の技術を学んだのだそうですが、日本でもそういうことを学ぶ場所はあるのでしょうか? わたしもこんな仕事をしてみたかったなぁ。

 

 修繕を依頼しに来る人は様々で、いろんなことを言ってきます。たったこれだけの作業なのに、どうしてそんなに日数がかかるのか?とか、高いじゃないかという人もいます。手仕事の手間のかかり方を想像できない人がいるのは実に悲しいです。かと思えば、元の状態に戻らないことはわかっていますが、また手に取って読めるようにして欲しいのです。そのためにはお金も時間も惜しみません。という人もいます。

 本の中の書き込みに関しても、すべて消して欲しいという人もいれば、これは大事な人の文字だからそのままにしておいて欲しい。という人もいます。

 本の修繕というのは、フルオーダーで本を作り直す仕事なのだなと、写真を見ながら思いを馳せます。ああ、なんてステキな仕事なのでしょう!

3625冊目(今年229冊目)

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