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『涙の箱』 ハン・ガン 25-224-3620

Namidanohako

涙の箱

ハン・ガン(韓江)

きむ ふな(金 壎我)訳

評論社

NetGalleyJP

韓国 2008

 少しむかしのこと、ある村に不思議な子どもがいました。悲しいからでもなく、苦しいからでもなく、痛いわけでもなく、その子は、誰も理解できないところで涙を流すのです。親さえも、「涙つぼ」と呼ばれるこの子のことがよくわかりません。

 ある日、真っ黒い服を着た男がやって来て「私は涙を集める人なのだ」と言うのです。黒い箱の中にいろんな人が流した涙が入っていて、それを欲しいという人に渡すのだそうです。そして、彼はこの世で最も美しい「純粋な涙」を探していて、この子どもならそれを持っているのではないかと思って訪ねて来たというのです。

 ところが、なぜだかこの人の前では涙が出ないのです。子どもは、その男と旅に出ることにしました。

 

 涙を流すのは、悲しかったり、つらかったりする時が多いけれど、ビックリしたり、嬉しかったりして涙を流すことがあります。でも、なぜ涙が出るのかわからないのって、心がいつのまにか揺れ動いてしまうからなのでしょうか。

 世間では、泣いちゃいけないって信じ込まされている人がいて、それが自分に無理を強いているということなのだと気づかない人もいます。あの男の人は、そういう人を助けるために働いているのでしょうか。

 「純粋な涙」が、心のつかえや、汚れを落としてくれるのでしょうか?

 涙は心を洗うもの、なのかしら?

#涙の箱 #NetGalleyJP

3620冊目(今年224冊目)

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