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『真夜中のパーティー』 フィリパ・ピアス 25-246-3642

Mayonakano

真夜中のパーティー
What the neighbours did and other stories

フィリパ・ピアス
Ann Philippa Pearce

フェイス・ジェイクス 挿絵
Faith Jaques

猪熊葉子(いのくま ようこ)訳

岩波少年文庫 042
#岩波少年文庫100冊マラソン 18冊目

英国 1972

 1959年~72年に書かれた子どもたちのお話は、野原や川で遊ぶ姿も、いたずらをしたくてしょうがない感じも、とっても懐かしい雰囲気に溢れています。

 こどもだから純真ってだけではなくて、意地悪いところも、面倒くさいところもあるし、親に話していることだって、どこまで本当だかわからないしね。

 おとうさんの命令には従わなければならないって分かってるけど、心の奥底では面倒くさいなぁって思ってるところとか、口うるさいお母さんだけど、作ってくれるごはんはおいしいって思ってるところとか、こういうのって世界共通なんだなって思います。

・よごれディック
・真夜中のパーティー
・牧場のニレの木
・川のおくりもの
・ふたりのジム
・キイチゴつみ
・アヒルもぐり
・カッコウ鳥が鳴いた

 「真夜中のパーティー」で、アリソン姉さんが思いついたアイデアはすごいわね。少し食べたらバレちゃうけど、全部食べちゃえばかえってわからないなんて! それに、ねぼすけの弟に変なことを言わせて胡麻化しちゃうところなんてお見事だわ(笑)

 「よごれディック」の隣同士でけん制し合っているところが妙に可笑しかったり、「牧場のニレの木」は、男の子たちがじっとしてるわけないじゃないって感じ。

 「ふたりのジム」のお祖父さんが、自分の話が嘘じゃないっていう証拠にお墓へ行くところ、あれと同じような話を聞いたことがあります。土葬のお墓だと頭側の名前などが書かれた大きな石と、足側に小さな石があって、その間隔が長ければ大きい人。わたしが見たお墓は1mちょっとしかなくて、子どものお墓だねって話を聞いたのです。

 ほんの50年前にはこんなにのどかだったんだって思うと、文明が発達するのが、いいことばかりじゃないなって思えてしょうがないのです。

3642冊目(今年246冊目)

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