ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『「普通」につけるくすり』 岸見一郎 25-253-3649 | トップページ | 『決定版 わしの研究』 神山恭昭 25-255-3651 »

『うつし屋と大小屋』 廣嶋玲子 25-254-3650

Utusiyato

うつし屋と大小屋

十年屋と魔法街の住人たち 6

廣嶋玲子(ひろしま れいこ)作

佐竹美保(さたけ みほ) 絵

静山社

何かをどこかに移す魔法使い、うつし屋のクーさん。そして何かを大きくしたり小さくしたり、サイズを自由に操るのは、大小王こと大小屋のタケさん。クーさんはタキシードに身をつつみ、タケさんはパジャマで遊びまわる。見た目は正反対な二人だけど、意外と魔法の相性は良いらしい。(書籍紹介より)

 誰かが心の底から何かを願った時に魔法使いは現れます。その願いを叶えてくれるのとは引き換えに、その人の何かを変えるという条件つきなのですが、ほとんどの人はそれを受け入れます。

 願いや望みといっても、良いものもあれば悪いものもあります。魔法使いたちはそれをよくわかっています。ですから、良い願いの時にはとても優しくしてくれますけど、悪い願いの時には、それなりの報いも用意するのです。でも、その報いの恐ろしさを想像できないのは、悪い人ゆえの愚かさなのでしょうが、それは仕方のないことだと魔法使いは考えているようです。

 タケさんは、元々魔法使いの家の子ですけど、クーさんは普通の家の出身で、彼女が魔法使いになったきっかけになった、マーテさんとの出会いのお話「普通になれなかった写本師」はとってもステキです。この出会いがなかったら、クーさんは悲しい人生を送ったかかもしれなかったのです。

・プロローグ
・お菓子は大きいほどいい?
・時にはネズミのように
・終わりを迎えた遊園地
・手紙
・選ばれし王
・普通になれなかった写本師
・エピローグ

 魔法使いたちが住んでいる魔法街「黄昏横町二丁目」に行ってみたいなぁ。

3650冊目(今年254冊目)

« 『「普通」につけるくすり』 岸見一郎 25-253-3649 | トップページ | 『決定版 わしの研究』 神山恭昭 25-255-3651 »

日本の作家 は行」カテゴリの記事

日本 児童書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『「普通」につけるくすり』 岸見一郎 25-253-3649 | トップページ | 『決定版 わしの研究』 神山恭昭 25-255-3651 »