『うつし屋と大小屋』 廣嶋玲子 25-254-3650
何かをどこかに移す魔法使い、うつし屋のクーさん。そして何かを大きくしたり小さくしたり、サイズを自由に操るのは、大小王こと大小屋のタケさん。クーさんはタキシードに身をつつみ、タケさんはパジャマで遊びまわる。見た目は正反対な二人だけど、意外と魔法の相性は良いらしい。(書籍紹介より)
誰かが心の底から何かを願った時に魔法使いは現れます。その願いを叶えてくれるのとは引き換えに、その人の何かを変えるという条件つきなのですが、ほとんどの人はそれを受け入れます。
願いや望みといっても、良いものもあれば悪いものもあります。魔法使いたちはそれをよくわかっています。ですから、良い願いの時にはとても優しくしてくれますけど、悪い願いの時には、それなりの報いも用意するのです。でも、その報いの恐ろしさを想像できないのは、悪い人ゆえの愚かさなのでしょうが、それは仕方のないことだと魔法使いは考えているようです。
タケさんは、元々魔法使いの家の子ですけど、クーさんは普通の家の出身で、彼女が魔法使いになったきっかけになった、マーテさんとの出会いのお話「普通になれなかった写本師」はとってもステキです。この出会いがなかったら、クーさんは悲しい人生を送ったかかもしれなかったのです。
・プロローグ
・お菓子は大きいほどいい?
・時にはネズミのように
・終わりを迎えた遊園地
・手紙
・選ばれし王
・普通になれなかった写本師
・エピローグ
魔法使いたちが住んでいる魔法街「黄昏横町二丁目」に行ってみたいなぁ。
3650冊目(今年254冊目)
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