『物語のあるところ』 吉田篤弘 25-261-3657
この本はとても不思議です。小説のようでもあり、吉田篤弘さんの独り言のようでもあり、吉田さんと「月舟町」の登場人物たちとの会話でもあるのです。
なぜ物語を書くのか? 何を考えながら書くのか? それは永遠の命題なのかもしれないけど、決して答えはひとつではないと思います。物語を書く人それぞれが、どうやって書いていくのかの手法を持っているとしか思えないのです。
「月舟シネマ」のジャンゴくんが登場した部分が、わたしにとっては一番心地よい感じがしました。ジャンゴくんが人間ではなく犬だからこそ、みんな本音を出せているような気がします。
いろいろ難しい話をしていますけど、わたしとしては「月舟町」のみなさんに再会できたことが楽しくて、ときどき「クスクス」と笑ったりしながら、この本を読んでいました。
吉田さんは装幀デザインと小説家というふたつの仕事をされていますけど、本業は小説家なのだなと思ってらっしゃるようで、その辺りについて書かれている「あとがき」を読んで、「フムフム」と思ったのでした。
3657冊目(今年261冊目)
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