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『小さな神のいるところ』 梨木香歩 25-331-3727

Tiisanakamino

小さな神のいるところ

梨木香歩(なしき かほ)

毎日新聞社

サンデー毎日
2023.4.2号~2025.6.15・22号連載

知床岬が世界自然遺産になり、それがかえって人間が押し寄せることになっても、一応保護地になったのだから、ある程度は守られることもあるのだろうと思っていた。なのにあろうことか、そこに携帯電話基地局とその電源の為の発電施設建設が計画されているという。P143

 その原因は、2022年に起こった観光船カズワンの遭難の際、携帯電話が通じず救助要請が遅れたということが理由だと聞き、小川さんは怒っています。悪天候の時には船を出さないということを徹底するだけで十分なのではないかと思う小川さんの意見に、わたしも同感です。

 自然を守らなければならないからこその自然遺産なのに、無茶なことをする人間のために自然を壊していいのかって思いませんか?

 

 町で見かけた老人に手を貸そうと思う時、声を聞こうと思う時、今は無きご自身の両親をそこに重ね合わせてしまっているのではないのか?という小川さんの言葉に、「そういう時もありますね」と思わず頷いてしまいます。バスの中で隣り合わせた老婦人の話が何となく同じところをウロウロしているように感じたとき、ああ、わたしの母もそうだったと思ったあたり、わたしにもそういうことがありました。

 そういう事を思い出すたびに、もっと大事にしてあげればよかったなと思い、わたしの目の前にいるこの方に少しでも優しく接しようと思うのは、自分の中にある負い目への懺悔も含まれているのかもしれませんが。

 

 自然を愛し、なるべく自然と共に生きようとする梨木さんの生き方は、とても羨ましい気がします。とはいえ、自然環境はどんどん変わっています。くれぐれも身体をお大事にと願っています。

3727冊目(今年331冊目)

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