『コナン・ドイル伝』 篠田航一 25-320-3716
名探偵シャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイル氏、元々は医師でした。今でいうインターン期間にお世話になった恩師ベル博士が、観察眼に優れた方で、ホームズのモデルとなったそうです。ドイル氏自身が船医や軍医として働いたことがあり、その経験がワトスン博士に反映されているようです。ホームズは頭脳明晰で優秀な探偵ですが、彼だけでは、あれほどの人気は出なかったでしょう。やっぱり聞き手としてのワトスン博士がいるからこそ、バディものとしての側面があるからこそ、かなり変人であるホームズが愛されるキャラクターになったのでしょう。
最初の頃は医師をしつつ小説を書いていたのですが、医師はやめて小説家として生きることにはためらいはなかったようです。でも、シャーロック・ホームズが余りに有名になってしまったのは、気に入らなかったようで、一度はホームズが死んだことにしましたが、再び活躍するようになったのは、やっぱりホームズファンが大勢いたからなのでしょうね。でも、歴史小説家として認められたかったというのが本心のようです。
ドイル氏はアイルランド系の人なのでカソリック教徒として育ちました。しかし、ダーウィンの「進化論」を知ってから、神に対する考え方が変わってしまったようです。無神論ではないけれど、神に対して懐疑的な人になったようです。そのせいでしょうか、心霊主義に走ってしまいます。
アガサ・クリスティーが失踪した時に「心霊捜査」を試みてみたり、タイタニック号事件の時には大論争を起こしたり、政治家になろうと立候補したり、なかなかな「お騒がせおじさん」でもあったというのが面白いです。
ドイル氏は、旅行好きだし、楽しいことが好き、軍医として赴任した場所も様々です。旺盛な好奇心と、愛国心、積極的な性格があったからこそ小説家として成功し、今でも大勢の人に愛されているのでしょうね。
#コナンドイル伝ホームズよりも事件を呼ぶ男 #NetGalleyJP
3716冊目(今年320冊目)
« 『この世界からは出ていくけれど』 キム・チョヨプ 25-319-3715 | トップページ | 『トラジェクトリー』 グレゴリー・ケズナジャット 25-321-3717 »
「新書」カテゴリの記事
- 『大相撲名伯楽の極意』 九代伊勢ケ濱正也 26-10-3769(2026.01.11)
- 『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか』 白鳥和生 26-4-3763(2026.01.05)
- 『コナン・ドイル伝』 篠田航一 25-320-3716(2025.11.18)
- 『物語の役割』 小川洋子 25-297-3693(2025.10.26)
- 『物語のあるところ』 吉田篤弘 25-261-3657(2025.09.20)
「日本の作家 さ行」カテゴリの記事
- 『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか』 白鳥和生 26-4-3763(2026.01.05)
- 『治したくない ひがし町診療所の日々』 斉藤道雄 25-335-3731(2025.12.03)
- 『アシタノユキカタ』 小路幸也 25-333-3729(2025.12.01)
- 『版元番外地 <共和国>樹立篇』 下平尾直 25-322-3718(2025.11.20)
- 『黄色いポストの郵便配達』 斉藤洋、森田みちよ 25-313-3709(2025.11.11)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『ミラーさんちのころころころがるおひっこし』 デイヴ・エガーズ、ジュリア・サルダ 26-14-3773(2026.01.15)
- 『うらぎり長屋』 高瀬乃一 25-347-3743(2025.12.15)
- 『コナン・ドイル伝』 篠田航一 25-320-3716(2025.11.18)
- 『100日後に英語がものになる1日10分ネイティブ英語書き写し』 ブレット・リンゼイ 25-342-3738(2025.12.10)
- 『魔法のつららペン』 山崎ナオコーラ 25-315-3711(2025.11.13)
« 『この世界からは出ていくけれど』 キム・チョヨプ 25-319-3715 | トップページ | 『トラジェクトリー』 グレゴリー・ケズナジャット 25-321-3717 »




コメント