『プリニウス Ⅺ』 ヤマザキマリ、とり・みき 25-359-3755
この第11巻は、プリニウスの子ども時代から青年時代が描かれています。ガイウス・プリニウスはイタリアの北部の町、コムム(コモ)で生まれました。この町はスイスに近く、町の周りには森が広がっています。ガイウスはひとりで森の中を歩くのが大好きでした。そこで出会うものすべて、虫も、狼も熊も、みな友達でした。おなかがすけばキイチゴを食べ、遺跡で青銅の刀を見つけ、そのすべてが、博物学につながっていたのです。
ちなみにですが、コモは絹織物が有名な場所です。近代においてミラノがファッションの街となったのも、コモがあればこそなのです。
子どもの頃から賢かったガイウスは、学校ではもう習う事などなかったのですが、友達と過ごす時間が楽しかったのでしょうか、家庭教師より学校の方がいいと言っています。少し大きくなってから、勉強のためにローマへ行きます。ここで、面白い文書を見つけては書き写し、ひたすらに勉強に励むガイウスでした。そして、青年になった彼は、騎馬隊の隊長として活躍します。馬に乗るのが得意だったことと、森で育った経験が、彼の活躍の源だったのです。
いよいよ次巻が、最終巻。どんな展開となるのでしょうか?
71.コムム
72.マルクス
73.スギナ
74.ムーターティオー
75.リウィア
76.オウィディウス
77.ポンポニウス
巻末の「とりマリ対談」で、マリさんが「恵まれない貧乏な子供と、奇人変人のじいさんを描くのが好きなんですよ」と語っていたのが、楽しかったです。だから、プリニウスの子ども時代が可愛いのに、18歳になったら、とたんに可愛くないのねぇ(笑)
3755冊目(今年359冊目)
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