『綱渡りの男』 モーディカイ・ガースティン 25-343-3739
綱渡りの男
The Man Who Walked Between the Towers
モーディカイ・ガースティン
Mordicai Gerstein
川本三郎(かわもと さぶろう)訳
小峰書店
米国 2003
フランス人のフィリップは大道芸人です。ジャグリングをしたり一輪車に乗ったり、公園の木に綱を渡して綱渡りをしたりして、観客たちを楽しませていました。この公園から建設中の2つの大きなビルが見えていました。あそこにロープを張って綱渡りをできたらいいなぁといつも空想をしていました。
あのビルはまだ工事中なので、今がチャンスだ!とフィリップは思いました。友人と作業員のふりをしてビル内に忍び込み、鋼鉄製のワイヤーを2つのビルの間に張り、そこで綱渡りをするぞと決めたんです!
2つのビルが完成間近の、1974年8月7日の朝、フィリップは綱渡りを決行しました。大勢の人が彼を見上げて歓声を上げました。警察官もやってきました。でも、彼は1時間も綱渡りの芸を続けたのです。
あの大きなビルは世界貿易センターのツインタワービルでしたが、今はもうありません。
あんなに高いところで綱渡りをするなんて、普通の人には考えられないことです。でも、そういうチャレンジをしたい人っているんですよね。
最近はスラックラインという2インチ(約5cm)幅のウェビングテープを2点間に張って、その上を渡る綱渡りスポーツが流行ってるそうです。友人でこれをやっている人がいて、テープを見せてもらったのですが、この上を歩くには、バランスを取るのが難しそうです。平均台の幅は10cmですから、あれより狭いんですよね。
フィリップが使ったのは直径2cmのワイヤーだって言うんですから、何というバランス感覚なのでしょうか!
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