『世界の墓地』 アラステア・ホーン 26-29-3788
子供の頃、日本のお墓って色がないから、暗いというイメージでした。そのイメージが大きく変わったのは、映画「小さな恋のメロディ」の墓地でのデートシーンでした。「わぁ、イギリスのお墓って森の中みたい」って思ったのです。
実際に墓地を見て驚いたのは、まずは、アメリカのメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)のバーモント州の墓地でした。林の中にあって、ピクニックができそうな感じの場所でした。この辺りでは棺なしで土葬にしていたので、墓石が頭と足の2つあって、その間に埋葬されているのだという説明を聞いて、こういう形のお墓を始めて見たので、とても驚きました。
数年後に行ったボストンのフリーダムトレイルの中の墓地は、有名な人のお墓もあるし、彫刻もあるし、イギリスと似た感じの立派な墓石が並んでいて公園のようだなと感じたことを覚えています。
この本の中で一番印象的だったのは、ルーマニアの「埋葬されている人の人生が一目でわかるようユーモラスな絵と詩が彫られている」お墓でした。この明るさは凄いなぁ。
そして、マリアッチの人が演奏をしているメキシコや、カラフルな十字架が建っているグアテマラのお墓も、わたしの持つお墓のイメージをガラガラと崩すものでした。こういう所にもお国柄というか、死に対する考え方の差を感じます。死を遠くへ追いやることばかり考えている日本って、何だろうなぁ?
3788冊目(今年29冊目)
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