『トットあした』 黒柳徹子 26-24-3783
この本に登場するのは、向田邦子、渥美清、沢村貞子、永六輔、久米宏、飯沢匡、トモエ学園の小林校長先生など、徹子さんの思い出に残る大事な方たちの言葉の数々です。
地元の公立小学校で手に負えないと放り出されてしまった徹子さんが、始めてトモエ学園へ行った日、小林校長先生はじっくりと徹子さんの話を聞いてくれたのだそうです。そして事あるごとに、「きみは、本当は、いい子なんだよ!」と言い続けてくれた言葉の意味が、大人になってからよくわかるようになったそうです。そうですよね、先生の心ない言葉で傷つく子どもが多いとことに気づかない人が多い中、こんなにすばらしい先生に出会えたのは、とても幸運なことです。
そして、もう一つ印象に残った一言は、久米宏さんの言葉です。
ザ・ベストテンにシャネルズ(後のラッツ・アンド・スター)が出演した時、「どうして黒人のくせに香水の名前なんかつけるんですか?」と、ある少年が質問し、その言葉にショックを受けた徹子さんがこう言ったのです。
「みなさん、国籍が違う、そういうことで一段高いところから人を見下すようなふうに・・・偶然だっと思うんですよ、あの方は。だけど、どうぞ『何々のくせに』とか言わないでください。おねがいします」と言い終わると、隣の久米さんが、「黒柳さんが涙を浮かべて怒るのは当たりまえの話でございます」、「黒柳さんが泣いていますから、もうやめてくださいね」と言ってくれた。
久米さんはいつでも、徹子さんの思いに共感してくれて、どんなときにも一緒に立ち向かってくれたかけがえのない人だとおっしゃっています。
テレビと一緒に育った徹子さん、その後「徹子の部屋」という長寿番組を続け、舞台に立ち、ユニセフ親善大使としても活躍し続けています。92歳で舞台に立つという夢をこの本の中で語ってらっしゃいますが、きっと実現されるのでしょう。
子どもの頃、徹子さんの「魔法のじゅうたん」に乗りたいと思っていたわたしは、永遠にあなたのファンです。
3783冊目(今年24冊目)
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