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『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』 ブレイディみかこ 26-18-3777

Theshitjob

私労働小説
ザ・シット・ジョブ

ブレイディみかこ

KADOKAWA

 「私労働小説 負債の重力にあらがって」を先に読んでしまったけど、こちらの方が私労働小説の第一弾、これは小説ではあるけれど、みかこさんの経験も大いに語られている。だから「私労働小説」なのです。

 

第一話 一九八五年の夏、あたしたちはハタチだった
 とにかくロンドンへ行きたくて、そのためのお金を稼ぐために夜の町で働く彼女は、多少嫌なことがあったって、夢があるから、そのためなら大抵のことは我慢できます。

第二話 ぼったくられブルース
 ホームステイ先のおばさんは「Let's ~ って言うけど、実際に作業するのはわたしだけ、要するに「あれやれ、これやれ」って毎日言われてた。こういうのを exploitation(搾取)って言うんだと知った。

第三話 売って、洗って、回す
 revolution が revolve(回転)の派生語だということ、revolutionには革命だけでなく、回転という意味もある、ということをイギリスに来て初めて知った。


第四話 スタッフ・ルーム
 保育所で、たった一人の非白人のわたしと、たった一人の男性(ゲイ)であるヴィンス(「転がる珠玉のように」に登場している)は、よく話をしている。わたしたちは、この職場の中でのマイノリティだから。

第五話 ソウルによくない仕事
 バイトを紹介してもらったけど、どうも職場の雰囲気が悪い。大家のおばさんにその話をしたら、「ソウル(魂)によくない仕事は辞めた方がいい」と言われた。

第六話 パンとケアと薔薇
 HIVの患者が多い病院で、ボランティアをしている人は、たいてい家族にHIVだった人がいたり、自身がゲイだったりするのだけれど、どちらにも当てはまらない人がいて、気になっていた。

 

 嫌な仕事ってのは何処に行ってもある。汚れる仕事、きつい仕事、安い仕事、でもねそれよりももっと嫌なことがあるのよ。それは、自分はエライ人で、あなたはタダの労働者って目で見てる人や、自分の仕事の範囲はここまでだから、それ以外はあなたがやってという人の所で働くこと。コイツの機嫌を損ねたら仕事をなくすかもって思うけど、でも我慢の限界を越したら、辞めるよ、こんな仕事。

 ムカつくことも多いけど、いい人だっているからさ、世の中捨てたもんじゃないって思うこともある。そんなことの繰り返し。それが人生さ!

3777冊目(今年18冊目)

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