『夜の小学校で』 岡田淳 26-23-3782
桜若葉小学校の夜警の仕事をしていた人がしばらく休むことになり、その代役としてぼくはこの小学校へやってきました。
夜の小学校には誰もいないはずです。でも安全のために夜の間に見回りをしてください。もし何かあったら警察に連絡して、それからわたしにも連絡をください。と教頭先生に言われました。
最初の日、まだ緊張気味のぼくは校舎の中を見回りしました。特に問題はありませんでした。最後に校庭へ出てみたら、大きな男の人がすわって、月を見上げていました。悪い人じゃなさそうなので、特に連絡はしませんでした。次の朝になったら、その人はいなくなっていました。
それからも、ちょっと不思議なことが起きますが、危険なことは起きないし、泥棒も来ません。
あっ、ウサギのおかあさんがぼくの部屋にやってきたのにはビックリしました。娘がお世話になったからといって、おいしいスープを作ってくれました。お世話したことはないのになぁと思っていたら、ウサギの娘がやって来て「この人じゃないのよ」って、お母さんを連れて帰っちゃいました。あのスープの作り方は覚えましたよ。
そして、ブレーメンの音楽隊みたいなニワトリとネコとイヌとロバに教えてもらった図書館の扉はステキでした。扉を開くと、そこには物語の世界が広がっていて、、図書館ってこういう場所だったってぼくは初めて知りました。
ぼくは4月18日から10月30日まで、小学校の夜警として働きました。ここで出会った人や動物たちのおかげで、ぼくがこれからやることが見つかりました。とても楽しい6ヶ月とちょっとのお仕事でした。
夜警をしていた青年は、この本を書いた岡田さんの分身なのかしら。突然やってくる人や出来事にビックリしながらも、楽しんでいるところが、ステキだし、羨ましかったです。そして、小学校へ通っていたころの、音楽室や図書室や校庭のことを思い出しました。
3782冊目(今年23冊目)
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