『トッケビ梅雨時商店街』 ユ・ヨングァン 26-42-3801
わたしの人生、ぼくの人生、なんでこうなの! そう思っているあなた、チャンスです。その不幸なエピソードを、手紙に書いて送ってください。
母とふたり、半地下の部屋に住み、大学進学など夢のまた夢のセリンは、もしかしてという気持ちで手紙を送りました。数日後、『あなたの希望通りの人生が手に入る、「梅雨時商店街」へお招きします。』という招待状が入った封筒が送られてきました。
その世界には、トッケビと呼ばれる妖精のような、怪物のような、不思議な生き物がいます。彼らは大きかったり小さかったり、口が悪かったり、親切だったり、とにかくいろんなトッケビがいるんです。彼らは人間の悪口や、思い出などを集めて生きています。彼らに『不幸を売った金貨でクスルという玉を手にしてください。』という指示に従って、相棒になった猫のイッシャと一緒に、夢を叶えるためのクルスを探しに行きます。
セリンは、自分が持つ夢を覗き見ることができる権利(ゴールドチケット)を持っていました。その力で、大学へ行ってみたり、会社へ行ってみたり、してみます。でも、夢見ていた感じと現実はだいぶ違うようで、これならOKと思う物になかなか出会えません。
お金とか、学歴とか、美しさとか、人にはいろんな欲があります。それを持っていない時点では、それを手に入れたら幸せになれると思ってるけど、実際に手にしてみると「あれっ?」ってことがあるんですよね。でも、そうなってみないとわからないから、そこが困ったものなんです。
この作品の著者は、物語を書くことを仕事にしたいと思っていたけれど、なかなか夢が叶わず、他の仕事をしながらクラウドファンディングで資金を集めて、この本の出版に至ったのだそうです。著者の人生も、この物語に反映されているのでしょうね。
3801冊目(今年42冊目)
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