『日日是植物』 いとうせいこう 26-56-3815
いとうせいこうさんが「ボタニカルライフ」で、庭を持つガーデナーではなくベランダで植物栽培をするベランダーであると、自身のことを語ってから、もう20年も経ってしまったのですねぇ。
引越しのたびに、ベランダの向きや面積などの条件が変わります。地球温暖化が進み、以前はベランダで栽培可能だった鉢を室内で育てるようになり、更にマンションの大規模修繕工事で窓を開けられない状態となって、人間と植物のどっちが大事?状態に陥り。自分でも何でこんなことしてるんだろうと思いつつも、新入りさんが増えてしまう部屋の中。
長年植物と付き合ってきたからといって、水やりなどもお世話がちっとも上手くならない自分に苛立ちます。1週間ほど出かけるので、そのための給水装置を作ったら、自分がやっていた毎日の水やりより、そちらの方が優秀だとわかってしまったり。でも、それが上手く機能していたのは夏だけで、冬になったら、給水装置のために設置したソーラーパネルにちっとも陽が当たっていないことに気づいて、あわてて向きを変えたり。とにかく、植物たちのために日々がんばるのです。
ベランダに植物をたくさん置きたい、せいこうさんと、洗濯物を干したい奥さまの鍔迫り合いは、なかなか面白いです。でも奥さん、優しい人ですよ。普通だったら、全部なし!って言われそうなくらいな状態なんですから。でも、いとうさんが60歳の時に生まれたお子さんと一緒に街を歩きながら植物を愛でるところがとっても微笑ましいです。
朝ドラ「らんまん」の主人公、植物学者・牧野富太郎さんを尊敬する、いとうさんにとって、あのドラマに里中芳生(モデルは田中芳男さん)役で出演できたのは、とても嬉しかったのでしょうねぇ。
ときどき、故柳生真吾さんの名前が出てきます。仲良かったんだろうなぁ。そして、大事な先生だったのかもしれないですね。
この本は東京新聞夕刊コラム「日日是植物」として、2019年5月16日から2025年10月15日まで連載されたものをまとめたものです。その間にはコロナ過があり、地球温暖化が進み、お子さんが生まれ、何度も引越しなど、いろいろありました。
これからも、植物と共にあらんことを!
#日日是植物 #NetGalleyJP
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