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『ツミデミック』 一穂ミチ 26-53-3812

Tumidemic

ツミデミック

一穂ミチ(いちほ みち)

光文社

第171回(2024年上期)直木賞受賞

 パンデミックってなんだったんだろう?

 みんなマスクして、消毒して、登校できなくなって、在宅勤務が増えて、ワクチン打って、飲食関係の多くの人が職を失って、みんな家に閉じこもってた。でも、いつの間にか終わって、100年に一度の大災害だったのに、今じゃ「そんなこともあったねぇ」って感じになってる。

 

この6篇が収められています。
・違う羽の鳥
 突然声を掛けてきた「なぎさ」という女。中三の時の友達と同じ名前だ。

・ロマンス☆
 デリバリーの自転車の男、眉目秀麗だった。

・憐光
 わたしはどうやら幽霊らしい。昔住んでいた家に行ってみた。

・特別縁故者
 ただいま無職のオレ。近所のじいさんと仲良くなって、遺産でも貰えたらなんて、勝手に夢見てる。

・祝福の歌
 まだ高校生の娘が妊娠したって!

・さざなみドライブ
 ネットで知り合った5人が集まって、これからどこかへ行こうとしている。

 

 著者の一穂ミチさんへのインタビュー(著者の声 #26 一穂ミチさん)を聞いて、とつとつと話す一穂さんの言葉に惹かれて、この本を読んでみました。一穂さんは会社員と作家の二足の草鞋生活をしているそうです。

 小説は意外なほど饒舌で、パンデミックで痛めつけられた人たちの心の叫びが聞こえてきます。あの頃はマスクをするのが普通だったから、かえって気持ちが楽だったという人もいたし、仕事を失って自暴自棄な人もいました。でも、一つだけ確かなことがあります。ああいうパニック状態になると、人間の本性が出ると、みんな知ってしまったんです。

 人間なんて勝手なもの、なんだかんだ言って自分が一番大事。その辺の描き方が上手いなぁと思いました。他の本も読んでみようっと。

3812冊目(今年53冊目)

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