『池袋 NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21』 石田衣良 26-48-3807
IWGP 21作目です。さすがのキング・タカシも、配下の若者たちがかつてのような武闘系や貧困家庭出身者だけではなくなっていて、オタクだったり、結構裕福な家庭の子だったりするのに驚いています。暴力をふるうことはあっても、人の道を外れるようなことをしてはいけないという大原則を守ることを真剣に考えているからこそ、様々な相談がキングの所へ集まります。そして、それを解決するためにマコトが呼ばれる回数も増えるってわけです。
・北口オーバードーズ
特別な薬物じゃなくたって、薬物依存になるんだよ。
・池袋二丁目サウナセンター
ツバメくんは、付き合っている彼氏に借金を申し込んできたけど、それは何のための金なの?
「LGBTは人口の十パーセント弱。左利きと同じくらいだ。東京だけで百四十万人。」キング・タカシはこういうことにも詳しい。
・中板橋ルッキズム
人気ライバーなのに、自分はブスだと言い張るキテラ。そんな彼女にしつこく迫るストーカー
・池袋 NO NAME
トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)による犯罪が板橋区、練馬区、豊島区で連続して発生し、Gボーイズの中に、その犯罪に手を染めた奴がいたことにキングは怒り、悩み、この犯罪の主犯を捕まえる作戦を練っていた。もちろんそこにはマコトもいる、リモートでハッカーのゼロワンも参加している。
かつてはアニメと言えば秋葉原だったけれど、今は池袋がアツイ。「乙女ロード」あたりは、アニメや声優の専門学校が増え、アニメ関係の店が林立していて、「聖地」化しています。
このシリーズを読んでいると、その時々の流行がとてもよくわかります。表の世界だけでなく、裏の世界もどんどん変わっていくから、警察だけじゃどうにもならないことも多いんです。だからこそキング・タカシやマコトが頑張ってる。でもね、こんなに気候変動が厳しい昨今、マコトの家の果物屋、このままやってけるのかなぁって心配になっちゃう。
ところで、ゼロワンに鬼平犯科帳を薦めたのはマコトだったのか! ゼロワンはどんな気持ちでこの本を読んでるんだろう?
3807冊目(今年48冊目)
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