『夫妻集』 小野寺史宜 26-43-3802
佐原さんは出版社の人事部長です。彼の娘が、将来結婚したいと思っているという男を家に連れて来ました。どんな男かと思っていたら、なんだかパッとしない奴なんですよ。どうも印象が悪くて、「あんな男と」なんて思っていたのに、妻はけっこう好印象だったらしくて、意見が合いません。娘からは「お父さんの態度が悪かった」って言われて、どうやら嫌われてしまったようです。
同じ会社に勤める人たちと配偶者の話がいくつか登場します。新婚なのに奥さんの転勤が決まってしまった話。シングルマザーが年下の彼と付き合う話。突然夫が植木職人になりたいと言い出した話。どのシチュエーションも、誰にだって起きるかもしれない話です。
それぞれ、自分に起きた「事件」のことを考えてモヤモヤしています。それを誰かに話してみたいんだけど、その誰かが難しいんですよね。意見は言わずに、ただ聞いて欲しいという事をわかってくれる人、そういう人っていそうでいないんだなぁ。
佐原夫妻 十月十六日(日)
足立夫妻 十月から十一月
船戸夫妻 十一月から十二月
江沢夫妻 十一月から十二月
断章 小倉琴絵 十二月十六日(金)
佐原夫妻 一月から五月
断章 小倉琴絵 十月十六日(月)
佐原さんが話をした相手が意外な人だったけど、自分の気持ちを言葉にしてみたら、意外とスッキリしたんじゃないかしら。中年男性って、こういう話をする相手がいなそうだもの。
夫婦って、そもそもは他人だってことを忘れてしまって、ある日突然、その違いに気がついて驚くってこと、夫婦あるあるです。小野寺史宜さんだからこその夫婦たちの話だなぁって思いました。
今回も「三つ葉エール」が出てきたり、小説が映画化された時の俳優として百波と春行の名前が上がっていたリ、他作品とのリンクも見つけましたよ。
#夫妻集 #NetGalleyJP
3802冊目(今年43冊目)
« 『トッケビ梅雨時商店街』 ユ・ヨングァン 26-42-3801 | トップページ | 映画『2001年宇宙の旅』 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『スモールワールズ』 一穂ミチ 26-68-3827(2026.03.10)
- 『サイレントシンガー』 小川洋子 26-62-3821(2026.03.04)
- 『ツミデミック』 一穂ミチ 26-53-3812(2026.02.23)
- 『池袋 NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21』 石田衣良 26-48-3807(2026.02.18)
- 『日日是植物』 いとうせいこう 26-56-3815(2026.02.26)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『書きたいことがない人のための日記入門』 pha 26-74-3833(2026.03.16)
- 『地面師 vs. 地面師』 森功 02/24-54-3813(2026.02.24)
- 『テムズ川宝さがしクラブ① 川底のひみつの街』 カチャ・ベーレン 26-39-3798(2026.02.09)
« 『トッケビ梅雨時商店街』 ユ・ヨングァン 26-42-3801 | トップページ | 映画『2001年宇宙の旅』 »




コメント