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『新編 日本の面影 Ⅱ』 ラフカディオ・ハーン 26-88-3847

Nihonnoomokage2

新編 日本の面影 Ⅱ

Glimpses of Unfamiliar Japan]

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)
Lafcadio Hearn

池田雅之(いけだ まさゆき)訳

角川ソフィア文庫

 ラフカディオ・ハーンは、日本各地を訪ねて、それぞれの土地の素晴らしさに魅了されています。不思議な言い伝え、緑豊かな森、清らかな水、虫の声、花の香り、おだやかな人々、日本にしかないものに心惹かれ、その驚きと憧れを、書き綴っています。この文章を読んで、日本への憧れを抱いた人がきっと大勢いたことでしょう。

 最後に収められている、小泉節子さんの「思い出の記」がとてもステキでした。ドラマ「ばけばけ」で、「あなたにしか書けないことがある」と言われて書いたのが、この文章だったのでしょうか?

 夫の人となり、正直すぎるほど正直なこと、洋服よりも和服、特に浴衣が大好きだったこと。こどもが好きだったのに、自分の子どもたちが大きくなれるまで、自分が生きていられないだろうことをわかっていたこと。などがつづられています。

ヘルンの好きなものをくりかえして列べて申しますと、西、夕焼け、夏、海、遊泳、芭蕉、杉、淋しい墓地、虫、怪談、浦島、蓬莱などでございました。

 そうでしたね、こういうものが大好きで、西向きの書斎を作り、淋しい墓地へ散歩し、怪談を愛したのです。ここまで見事にヘルンさんを理解していた節子さんがいたからこそ、素晴らしい本を書き続けることができたのです。

 この「思い出の記」があったからこそ、「怪談」を楽しむ人が増えたのでは? と感じる、素晴らしい文章でした。

3847冊目(今年88冊目)

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