『違国日記 2』 ヤマシタトモコ 26-91-3850
朝と両親が住んでいた部屋を片付けに行って、結構大変だったけど、朝が取っておくと決めたもの以外はすべて捨てて、やっと一区切りがつきました。朝は、そこで突然思い出しました。明日は卒業式じゃない!
学校には、しばらく休むこと以外は伝えていなかったのに、両親が亡くなったってことを親友のえみりの母親が学校へ伝えてしまっていました。普通の子と同じように卒業式を迎えたかったのに、「親が死んだ子」として、みんなが腫物を触るように接してくるのに腹がたつ朝。
おまけに、先生が連絡先を教えろなんて言うから、「もう卒業する学校に伝える必要なんかない!」とキレる朝。
えみりがいくら謝っても聞く耳を持たない朝。
槙生(まきお)は、そんな朝に、ちょっとだけ話をしてみました。友達にしかできない話があるんだよ。このままでいいのか?って。
槙生は「あの子があの人の子だと思うと体がすくむ」んです。でも、こう考えてみることにしました。「子犬は子犬で生きている。」そして、こんなことも考えました。「いつか古傷に嚙みつかれても許せるだろうか?」
槙生も朝も、傷ついた子犬なのかな。だから、誰かに寄り添って欲しいんだけど、それをどう伝えていいのか分からない。似たもの同士なのかもね。それって、同じ加害者から痛めつけられていたからかな。
3850冊目(今年91冊目)
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