『書きたいことがない人のための日記入門』 pha 26-74-3833
日記って元々はとても個人的なもので、誰かに読まれるという意識なしに書かれたものだったから、それを読むというのは、それを書いた人の秘密を覗き見るってところが「ワクワク」につながっていたのかもしれません。
でも、phaさんが書いているような、公開されている日記というのは、それとは別の感覚があるのでしょうね。「あっ、この人もわたしと同じ事考えてる」とか「見た目と内面が全然違う所がおもしろい」とか「そういうことが好きなんだ」とか、友達感覚みたいな共感を感じるところがいいのかなぁ。そういう人たちが見てくれている、という「手ごたえ」があるから、日記を続けられるという側面もあるんでしょう。
自分にとってはわざわざ書くほどでもないように思えることが、他人にとっては面白い、ということはよくある。
毎日お弁当を作って、その写真をアップしてるとか、散歩しながら気がついたことを書いているとか、自分にとっては何てことないんだけど、それを面白いと思ってくれる人がいるのって不思議だけど、やる気の元になるのは確かです。
日記はその日に書かなくてもいい。一週間後でも、一年後でも。書かない日があったっていい。
そうか、後日書いてもいいし、未来の事を書いたっていいし、書かない日があったっていいし、日記って自由なんだ!
うつ病や不安神経症などに効果がある認知療法の中に、思考記録法というやり方がある。
自分はこういうことを考えているというのを書き出すことで、それを第三者的に見直すって、そういう効果もあるのですね。確かに、過去の日記を読み返してみると、あの頃はどうしてそんなこと考えていたんだろうなぁって思うことがあるもの。
この本の中で15人で日記のワークショップを行ったという話が出てきたんだけど、最初は知らなかった同士が日記を読み合うことででつながるって、面白いなぁ。見る側としては、他人の人生を覗き見してるみたいだし、書く方だってそれを意識していて、誰にも見せない日記とは違う世界が広がるんだろうなぁ。
この本で紹介されていた日記専門の書店「日記屋 月日」に行ってみたいです。
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