『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』 平松洋子 26-66-3825
この本のタイトル、ステキですよねぇ。タイトルに惚れて読みました。
平松さんが作っている、ちぎったキャベツにオリーブオイルをかけて、ニンニクと塩、ひとつまみの砂糖で、さっと火を通す。これがおいしそうなんだなぁ。そういえばこれ、伊丹十三さんが紹介していた「マイクルのキャベツ」そっくりじゃない!
包丁を使って野菜や肉を切るというのが、ごく当たり前なことだと思っていたんですけど「手でちぎることで、もっとおいしくなる」ということが、この本にたくさん書かれていて、さっそく試してみました。このキャベツ料理、簡単にできるのに、超おいしい!
この本の後ろの方の「手を読む」というコーナーで、手の字が使われている言葉を紹介しているのですが、「手ぬぐい」「手水」「合いの手」「手頃」など、「手」がつく言葉ってたくさんあるんですね。その中で「手伝い」という言葉が目にとまりました。
手伝いはただの助っ人約などではない。手伝ってもらうひとから、手伝うひとへおのずと「伝わる」ことがある。~中略~ だから、ハハオヤの手伝いは、しておくもんです。させておくもんです ーー ってことは、あとになってわかるんだけどさ。
「ごぼうのささがきは、鉛筆を削るときみたいにくるくる回しながら包丁を当てる」なんて、確かに母親の手元を見て覚えました。料理だけではなく、洗濯物はパンパンって、しわを伸ばしてから干すとか。お手伝いって、師匠の手元を見て習うってことなんですよね。「玄関に出してあるゴミ出してきて!」って感じに、言われたことをやってるだけじゃお手伝いじゃないんですよ。
むかし、友達と「お母さんが握ってくれたおむすびは何故おいしいのか?」という話をしたことがあって、その友達曰く「お母さんの手のひらに”おかあちゃん菌”ってのがついてて、それがおいしくしてくれるんだよ。だから型にはめて作るのとか、ラップで巻いて作るのとは味が違うんだ」っていうの。それ、とってもよくわかるわ~って、話が弾んだのを覚えてます。やっぱり「手」なのよね。
手でちぎる、手でむしる、手で搾る、手で叩く、手で伸ばす、手ではかる、手で和える、そして手で食べる。そういうのが最高よねぇ!
3825冊目(今年66冊目)
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