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『ひとまず上出来』 ジェーン・スー 26-102-3861

Hitomazujoudeki

ひとまず上出来

ジェーン・スー

文藝春秋

 最初の「化粧が写真に写らない」でいきなり飛ばしてくるスーさんです。若い頃はホンのちょっとだけで化粧したぞ~ってなったのに、歳と共に化粧が効果を出さなくなるのよというお話。思い切って、コントゥアリング(ハイライトとシェードで立体感を出す)を試してみたスーさん。

『鏡に映ったわたしは石井竜也かデーモン閣下。本当にこれで大丈夫?』

 そこに通りかかったスタッフがひと言。「今日のメイク、ナチュラルで素敵です!」と高評価です。

『ああ、そう、写真だけじゃないのね、現実もなのね。40代は米米CLUBでちょうどいい。どうやら私の視界も認識も、相当ぼんやりしているようです。』

 

 スーさんの魅力は、その素直さなんだなぁ! パンツのサイズとか、元カレの話とか、こんなことまで言っちゃっていいの? って感じの話をさらっとしちゃう。それがとっても気持ちいい。それだけに、彼女の発言に対して変なイチャモンを浸けてくる輩に怒っているのは、とってもよく分かる。たぶんね、そういう悪口を言う人って、彼女みたいに正直に話せる人が癪に触るのよ。「そんなことベラベラしゃべるな!」って思ってるんだろうなぁ。

 若い頃にできなかったことが、中年になってできるようになったり。逆に、歳を取ってできなくなってしまうこともあるし。だから、何でもかんでも、できるわけでもないし、できないというわけでもない。そのせめぎ合いの中で、ジタバタするのも楽しいんじゃない?って思えるところが、スーさんの文章の中に見えるところがいいんだなぁ。

 変な見栄を張っちゃったり、そんな自分にがっかりしたり、それが「わたし」って言えるスーさんは清々しいです。

3861冊目(今年102冊目)

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