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『2222 クアッド・ツー』 大山淳子 26-132-3891

2222

2222

QUAD TWO クアッド・ツー

大山淳子(おおやま じゅんこ)

講談社

 風乃夕(かぜのゆう)は実家の自分の部屋にこもりきりで漫画を描いています。彼の作品「2222(クアッドツー)」はナンバーワンの人気を誇っているから、担当編集者に対してかなりの我儘を通していて、打ち合わせはいつもメールだけど、締め切りだけはきっちり守っています。

 コミュ障だから、契約の話などお金関係のことは妹に任せてあります。でも妹と話すことは、ほぼありません。

 明日が30歳の誕生日という夜、夕は睡眠不足でベッドに倒れこみ、気がついたら、自分が作り出したキャラクター京(けい)が部屋の中にいました。彼は、作者であるぼくに向かって説教し始めたのです。最後に突き飛ばされたのは覚えているけど。

 

 ぼくは「2222」の世界で京になっていました。

 その世界で、悪い人たちから良い人たちを守るために、ぼくたち3体のロボット(京、穣、那由他)が戦っていました。自分で作り上げた世界なのに、「こんな世界だったのか」と、ぼくは驚き続けます。自分で書いたのに、こんな未来は嫌だなと思い始めてしまいました。

 

 転生もののSFで、これまでの大山さんとは全く違う世界感に驚きつつも、楽しく読み続けることができました。この続きも読みたいなぁ。

 ところで、3体のロボットの名前は、数字の単位名ですよね。京(けい)は10の16乗、穣(じょう)は10の28乗、那由他(なゆた)は10の60乗。「スーパーコンピュータ京は1秒間に1京回(10の16乗回)の計算能力があることから名づけられた」なんてことを思い出しました。

3891冊目(今年132冊目)

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