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『鬼談百景』 小野不由美 26-134-3893

Kidan100

鬼談百景(きだんひゃっけい)

小野不由美(おの ふゆみ)

角川文庫

 林間学校だったか修学旅行で、夜中まで怖い話をした覚えがあります。夏休みといえば肝試しだし、近所の古い家には何かがいるいう話もしてました。この本には、そういう感じの怖い話が集められています。

 それが本当に起きたことなのか、夢なのか、思い違いなのか、その境目はよくわかりません。でも、説明ができない怖いことって、あるんですよ。

 この本を途中まで読んで、「残穢」を読み始めたら「ぶらんこ」の話が出てくるし、「残穢」を読み終わって、この本の続きを読み始めると「欄間」の話だし。不思議なつながり方に、ゾクゾクッとしてしまいました。

 

 ここからは、わたしの話です。九段南の事務所で働いていたことがあります。近所に、女優の大空真弓さんのお宅と、大空さんのお叔母さんが経営する「みやらび」という沖縄料理の店がありました。100m先の靖国通りを渡れば、そこは靖国神社なので、今度行ってみようよと同僚に話をしたら、彼女は通りを越えることができないというのです。神社の前に何かもやもやのようなものが見えて、それが怖くて向う側へ行けないのだと言っていました。他の人には見えない何かがいたのでしょうか。

 

 そしてもう一つ、わたしが幼稚園の年長だった時のことです。その幼稚園にはスクールバスがなかったので、帰りには何人かの子どもたちと保母さんで、大きな通りの信号がある横断歩道を渡り、信用金庫の前でお迎えのお母さんたちが待っていました。その中に、3歳くらいの次女を連れて、長女を待つお母さんがいました。気がついたら次女が手を放して通りへ走り出し、そこにダンプカーが通りかかり、その子はダンプカーにひかれてしまったのです。

 わたしの家はお迎えの場所から近いので、年長になってからは母は迎えに来ず、一人で家まで帰っていました。後日、母はママ友の誰かから事故の話を聞いたそうで、わたしはそれを母から聞きました。でも、その事故のことを何も覚えていないのです。あの死んでしまった女の子のお姉さんとわたしと同い年で、クラスは違っていたけれど、一緒に帰ってきたはずなのに。

 

3893冊目(今年134冊目)

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