『ビブリア古書堂の事件手帖 V 扉子と謎めく夏』 三上延 26-172-3931
両親(栞子さんと大輔さん)が出張で留守にするので、娘の扉子さんがビブリア古書堂を任されることになりました。そこで、学校の後輩の恭一郎くんが1週間だけバイトで手伝いに来ることになりました。彼の祖父も古書店をやっているので、レジ打ちなどは任せられます。そして、両親は何か不安があるらしく、扉子の叔母である文香さんにも来てもらうことになっています。
扉子は高校2年生だけれど、あの栞子さんの娘ですから、古書の知識はさすがなものです。とはいっても、まだ17歳、何かあっては困るので、お父さんの大輔さんから恭一郎くんは、注意事項を聞かされています。特に、あの危険な人には関わらないようにと。
古書のコレクターは、どんどん好みの本を集めていきます。人によっては蔵書を家に置ききれず、倉庫や古い空き家を借りたりする人もいます。そんなにしてまで集めた本でも、本人が亡くなってしまえば「ただの古本」になってしまうことだってあります。それに特殊な本の場合、普通の古書店では価値が分からない場合もあります。
特別な本だと思っていたらニセモノだったり、大したことない本だと思っていたら希少本だったり、そこに犯罪が起きる場合もあるんです。
今回も、そういう本を巡って事件が起きるのですが、最後に祖母の智恵子さんが登場したのには驚きました。彼女がビブリア古書堂へやって来ただけで、犯罪の匂いがプンプンしてきます。
・プロローグ
・第一話 『シャーロック・ホームズの歸還』(岩波文庫)
・第二話 森山大道『写真よさようなら』(写真評論社)
・第三話 中原中也『山羊の歌』(文圃堂書店)
・エピローグ
第三話に登場した「汚れちまった悲しみに」、この詩を読んだとたんに、高校の図書部の先輩で中原中也が大好きな人がいて、メロディをつけて歌っていたことを思い出しました。
このシリーズが始まって15年も経ったのだそうです。そして、来年(2027年)は三上延さんの作家デビュー25周年だそうで、次回作は大事件が起きるのではないかと、期待してしまいます。
3931冊目(今年172冊目)
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