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『ジューン アパラチアの騎馬図書館員』 宮原一郎 26-155-3914

June

ジューン

アパラチアの騎馬図書館員

宮原一郎

Kindle

 先日読んだ「希望を運んだ図書館」関係の本を探していて、見つけたコミックスです。

1930年代、大恐慌時代のアメリカ、ケンタッキー州の東部に広がるアパラチア山脈には自動車道も整備されておらず、山に住む人々は貧しく、電気もない開拓時代同様の生活をしていました。社会から取り残された彼らに、馬に本を積んで山路を超えて図書館の本を届ける女性たちがいました。

 地方都市で移動図書館の仕事をしているメリッサは、公園でジューンという老女と知り合いました。彼女は昔、騎馬図書館員をしていたころの思い出話を始めます。

 未亡人のジューンは騎馬図書館員として働いていました。馬に100冊ほどの本を積んで山間部の家庭や学校へ本を届ける仕事です。学校はあっても、足が悪くて学校へ通えない子もいます。本を読みたくても字が読めない人もいます。そういう人たちに本を届け、朗読をし、読書の楽しさを知ってもらうのは、とても有意義な仕事です。

 でも、自然は厳しく、山道は悪路だし、川を渡れないこともあるし、野生動物に出会うこともあります。それでもブックウーマンたちは本を届け続けます。

 そもそも女性が働く場所は当時は余りなくて、こういう危険な仕事に敢えて就いている人もいます。でも、生活のためだけでなく、本を届けなければという使命感も、彼女たちは持っていました。

 本を自由に読める幸せというのを、現代人は忘れてしまっているのかもしれません。本がわたしたちに様々な夢を与えてくれるということを知るのは、とても大切なことです。本が届くのを待ち焦がれていたあの少年のように、本によって人生が変わる人だっているのですから。彼が読んでいた「火星のプリンセス」を読んでみようかな

 最初に騎馬図書館のスポンサーになってくれた方のことばがとてもステキでした。

山に図書館がないなら、図書館が山に行くべし

3915冊目(今年155冊目)

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