『ポール・マッカートニー伝』 藤本国彦 26-180-3939
わたしは中学1年生の時から洋楽を聞き始めました。それはクラスメートからの影響だったと思います。「ビートルズ凄いぞ!」というのはすぐに理解できました。夏に映画「Let It Be」をテアトル銀座へ見に行きました。あのルーフトップで演奏されたゲットバックはカッコよかった。東芝のステレオ「IC ボストン」のCMでこのシーンが流れる度に、心を奪われていました。
この頃すでにビートルズは解散していましたが、洋楽番組をラジオで毎晩聞いていた当時のわたしにとって、ウイングスは今の音楽でした。
「アイルランドに平和を(Give Ireland back to the Irish)」で、アイルランドという国の存在と、紛争のことを知りました。Guns ’n Roses が「Live and Let Die」をカバーした時には、この曲は「007 死ぬのは奴らだ」のために書かれたウィングスの曲だよねって思い出しました。
そう、あの頃は全然意識していなかったけど、わたしの頭の中にはウィングスの曲が、ちゃんとインプットされていたのです。
当時、「なぜリンダに歌わせるんだ」というバッシングがあったけど、ポールにとって、リンダはとても大事な存在で、いつでも隣にいて欲しかったというのが答えだったのかなぁ。リンダは元々写真家で、様々な人たちの写真を撮っていました。
リンダが亡くなって最初の日本公演を見に行ったのですが、ステージにリンダが撮影した写真がたくさん写されて、「ああ、こうやってポールはリンダと一緒にツアーをしてるんだな」って思いました。
ポールは音楽的に凄い才能のある人であるとともに、とっても「天然」な人だってことが、何度も何度もこの本の中に出てきました。何にも考えないで発言したことでリンゴやジョージを怒らせてしまったこともあったし、娘たちに反対されたのにヘザーと結婚してしまったり。
ポールはきっと、音楽以外のことは余り深く考えていないんだろうなって思います。
そんなポールのかわいい逸話をひとつ。アルバム「Band on the run」では、ほぼすべての楽器をポールが演奏してるのですが、それを聞いたキース・ムーン(The Who)にドラムスの腕前を褒められて、とっても嬉しかったんですって。
ビートルズだった頃には「When I’m Sixty-Four」だって充分年寄りだって思ってただろうけど、今年ポールは84歳(1942年6月18日生)になりました。まだまだお元気だけど、ワールドツアーはどうなのかなぁ。でも、創作活動はまだまだ続けるでしょうね。まだ全部出し切ったとは思ってないでしょうから。それが、ポールが元気に長生きしている秘訣なんじゃないかなぁ。
3939冊目(今年180冊目)
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