『NUTCRACKER』 E.T.A. Hoffmann 26-167-3926
NUTCRACKER
E.T.A. Hoffmann
(Ernst Theodor Amadeus Hoffmann)
translated by Ralph Manh
Maurice Sendak 絵
Crown Publishers
日本語題:くるみ割り人形とねずみの王様
ドイツ 1984
フリッツとマリーの兄妹は、たくさんのクリスマスプレゼントをもらいました。兄のフリッツは騎兵隊の人形に夢中ですけど、妹のマリーは木彫りの赤い服を着た人形に心を奪われます。目がギョロギョロして、決してスマートではないけれど、何故かステキだなと思ったのです。
この人形はくるみ割り人形でした。口にクルミをくわえさせて、マントの形をしたレバーを押すとくるみの殻が割れるという仕掛けです。
この人形には何か秘密があるような気がして大事にしていたのに、ネズミがやって来て「言うことをきかないと、くるみ割り人形をかじるぞ」とマリーは脅されます。お菓子をあげたりして、一生懸命に言うことをきいていたのに、ネズミの要求はどんどんエスカレートしていって。
子ども向けの話だけぢ、ネズミの王との戦いとか、王女様にかかった呪いとか、けっこうダークなお話なのに驚きました。
そして、マリーがくるみ割り人形と体験した冒険の話をしても、大人たちがちっとも信じてくれないどころが、「どうせ子どもの夢なんだろうから」という態度を取るところが、とっても嫌な感じで、ネズミの王より邪悪だなぁって思いました。
モーリス・センダックの絵に惹かれて読んだのですが、ストーリーと、ゼンダックの絵のダークさが合っていて、とっても良かったです。
ところで、「くるみ割り人形」といえば、バレエで有名ですけど、わたしにとっては Emarson, Lake and Parmer の「展覧会の絵」の最後に収められている「Nut Rocker」(原曲はチャイコフスキーの Nutcracker)のイメージなのです。
3926冊目(今年167冊目)
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