『イザベラ・バード、日出ずる国で妖怪に出会う』 白鷺あおい 26-154-3913
主人公はなんと「日本奥地紀行」のイザベラ・バードさん。明治11年夏、奥州を縦断して蝦夷地を目指す彼女のお供は通訳の伊藤(イト)さんというところまでは史実通りですけど、この物語にはあと2人のお供がいます。それが英国からついてきた小妖精ディル&ジンジャーです。
普通の人には見えない妖精がイザベラさんには見えていて、いろんなおしゃべりをしているのですが、イトさんには彼らが見えないからイザベラさんが独り言を言ってるのかなぁと思っていました。
横浜から蝦夷へ行くのに、船で行けばずっと楽だし早いのに、どうしても本州を縦断したいというイザベラさんの意向に不満たらたらだけど、雇われたんだからしょうがないと諦めつつも、通訳兼ボディガードとして働くイトです。でも、彼の役目はそれだけではないようです。どうやら、イザベラがスパイじゃないかと疑っている節もあるんです。そして、彼自身もただの通訳じゃなさそうです。
妖精が見えるイザベラさんだからでしょうか、行く先々で妖怪に出くわします。でも、それを怖がるのではなく、興味を持ってしまうイザベラさんにイトさんは振り回されつつも、彼女のバイタリティに感心するようになっていきます。
そして、第二話で出会ったオーストリア人が、イザベラが書いた旅行記のファンだったということから、やっと彼女のやっていることがわかってきたイトです。
プロローグ
第一話 ルーム・チャイルド
第二話 地下湖の奥方
第三話 人魚のミイラ
エピローグ
イザベラさんは、明治初期の日本を自分の足で歩いて、その記録を「日本奥地紀行」として出版したのですが、そのおかげで、当時のことを知ることができるのは、とてもありがたいことです。外国人の目から見た日本という視点がとても面白いのです。
そんなイザベラさんから、こんな物語を作り出した著者のイマジネーションに感謝です。
3913冊目(今年154冊目)
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