ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』 キャロライン・クリアド=ペレス 26-185-3944 | トップページ | 『献灯使』 多和田葉子 26-187-3946 »

『人生がちょっとよくなる読書術』 斉藤洋 26-186-3945

Jinseigachottoyokunaru

人生がちょっとよくなる読書術

斉藤洋(さいとう ひろし)

講談社

 「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズや、「アリスのうさぎ」のようなファンタジーや、妖怪シリーズなど、子ども向けの本をたくさん書いている斉藤洋さんが、読書について語るこの本、やっぱり普通の人とは切り口が違うなぁという構成です。

 最初に短い物語があって、それを読んでどう思う?という所から始まるのです。同じ文章を読んだって、人によって感じ方が違うのだから、読書に関して正解がひとつしかないなんて「ありえない」とおっしゃっています。

 そして、読書を他人に薦めるのって「どうかな?」って考えているところが面白いんです。世の中に出回っている本というのは、誰かが面白いと思ったからこそ本になってるわけですが、「それが誰にとっても面白いのかというと、そんなことはない。」ときっぱりおっしゃっています。

我慢して、つまらない本を最後まで読みつづけるほど、人生は長くありません。

 

 「自分は本をおもしろいと思ったことがない。どうしたらいいか?」という手紙を、小学生からもらった斉藤さんは、こんな返事をしました。

 「図書館で面白そうな本をたくさん借りてきて、まず1冊目を5ページ読んで、面白くなかったら、次の本を読み始めて下さい。それも5ページ読んで面白くなかったら、3冊目を読んでください。そうやって10冊読んで、全部面白くなかったら、また手紙をください。」

 10冊全部だめだったらどうしようかと心配していた斉藤さんに、1カ月後に返事がきました。「5ページ読んで、つまらなかったら次の本というように読んでいって、6冊目がおもしろい本で、読み終わりました。」

 これは大事なことですね。本が面白くなくて読み切れないのは、自分のせいじゃないんだってこと、先生は親は教えてくれないんですよね。自分が面白いと感じる本に出会うまで、いろいろ当たってみることが大事!

 これって、本だけじゃないです。食べ物だって、スポーツだって、誰かとお付き合いするのだって、みんな同じですから。

 

 動画だったら具体的に、こんな風景で、こんな顔した人が、こんな服を着ていてと見ることができますが、読書ではそういうものが見えないぶん、想像が膨らみます。そこが大事なんだと斉藤さんは力説しています。書いた人が想定したことと、全然違っていていいんです。そこが読書の楽しみなんだから。

 

 「本を読まなくちゃエライ人になれない」みたいなこという人もいますけど、これだって信じる必要はないって斉藤さんは言い切っています。本を読まなくたって凄いことをする人もいるし、いくら本を読んでも何も成し遂げない人もいます。そう思ったら、とっても気が楽になりますね。そういうことを言っちゃうところが斉藤さんの魅力なのかなぁ。

3945冊目(今年186冊目)

« 『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』 キャロライン・クリアド=ペレス 26-185-3944 | トップページ | 『献灯使』 多和田葉子 26-187-3946 »

本・書店・読書・出版社」カテゴリの記事

日本の作家 さ行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』 キャロライン・クリアド=ペレス 26-185-3944 | トップページ | 『献灯使』 多和田葉子 26-187-3946 »