『つづきの図書館』 柏葉幸子、山本容子 26-210-3969
四方山市立図書館下町別館で、桃さんは司書として働くことになりました。最初は見習いですけど、がんばって正規職員になりたいと思ってます。でも、最初からそのつもりでいたのではありません。桃さんは都会で暮らしていたのですが、四方山市で暮らす伯母の杏さんが入院していて、彼女のお見舞いへ行ったら、「わたしの家が空いてるからそこに住みなさい。仕事も探してあげるから」と言われて、気がついたら、図書館で働くことになっていたんです。
図書館で働き始めた日、絵本のコーナーで太った男の人に声を掛けられました。
「本をさがすんですよね」「いやいや。本をさがしてもらいたいんではない。青田早苗(あおたさなえ)ちゃんのつづきが知りたいんじゃ」
昔「はだかの王様」を何度も読んでいた早苗ちゃんが、その後どうしているのかを知りたいんですって!
桃さんは「はだかの王様」との遭遇に、最初はビックリするだけでしたが、彼の言うこともわかるような気がしてきて、早苗ちゃんを探すことになりました。
1.図書館へ、はだかで来てはいけません。
2.夜の遠吠えは禁止です。
3.座敷童だなんて思いません。
4.幽霊と魔女がなかよしですか?
桃さんは中年の女性ですけど、どうやらコミュ障らしくて、人とどう接していいのかわからないし、世間話なんてできないし、友達もいないし、これまでも、どうしよう、どうしようって思いながら生きてきた人のようです。
突然現れた「はだかの王様」のことは、早くどこかへ行って!という気持ちしかなかったのだけど、しばらく付き合っているうちに、少しずつ話ができるようになったことに気づきました。
4つのお話で、ずっと一方的にお願いされっぱなしの桃さんですけど、少しずつ対応が上手くなってます。王様とも段々仲良くなってくるし、図書館での仕事も、個人の生活も、充実してきたような気がして、何だか楽しくなってきました。
ふふふ、こんな出会いがホントにあったら楽しいだろうなぁって、ニヤニヤしながら読んでしまいました。
3969冊目(今年210冊目)
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