『月野郵便、今宵も配達中』 百川凛 26-203-3962
「あの時に、言っておけばよかったのに」「あんなこと言わなければよかったのに」そう思って手紙を書こうと思っても、大事なあの人の住所がわからなかったり、もう亡くなってしまったりしていて、その気持ちを伝えることを諦めてしまったことがありませんか。
「月野郵便局」はそんな気持ちを込めた手紙や品物を届けてくれる不思議な場所です。そこで働くのは局長の月野さん、副局長の宇佐美さん、配達員の七尾さんの3人です。
手紙を届けるのは、この世だけではありません。この世からあの世だったり、その逆だったり、そんなところを行き来できるのは何故なのでしょうね。
月野郵便局に手紙や品物を託す人たち(猫もいました)は、後悔や感謝を伝えようとしています。七尾さんは、普段はチャラいお兄さんですけど、お届け物をするときに、相手の方に疑われないような姿でお届けするのが得意技です。深刻な話も、彼の明るさに助けられているような気がします。
でも、局長と副局長の正体はよくわかりません。それに、この2人の関係もよくわかりません。でも、いい人たちなのは間違いなさそうです。
プロローグ
1.永遠の初恋
2.春の秘密箱
3.モモの首輪
4.月夜の咎人
エピローグ
あの世の「出入国管理課天国係」の人が登場して、「お彼岸は忙しいんですよ」なんて話をしていたりするのも楽しいです。地獄係の方は逃亡者対策がたいへんみたいですけど。
本当にこんな郵便局があったら、「あの人に伝えておきたかったこと」とか「あの時に聞いておきたかったこと」を手紙に書けるかもしれません。でも、そんなことができないわたしは、今のうちに伝えておかなければならないことが、色々とあります。
手紙を書かなくなって、随分年月が経ちました。あのレターセットはどこへ行ったのかしら、探してみなくては。
#月野郵便今宵も配達中 #NetGalleyJP
3962冊目(今年203冊目)
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