『帰命寺横丁の夏』 柏葉幸子 26-205-3964
ある晩、カズは不思議な女の子を見てしまったのです。白い着物を着てたから幽霊か?でも、なんで家の庭に?
次の日、カズは古地図で、自分の家の辺りが「帰命寺横丁」と書かれていたのを見て不思議に思いました。そして、昨夜見た幽霊が教室にいて! でも、クラスメートはみんな不思議そうな顔をして、同じクラスの「あかり」ちゃんだよって言うんです。先生もクラスメートも、みんな彼女のことを知っていて、知らないのは自分だけ?なぜなんだ?と、わけがわからなくなったカズでした。
どうも「帰命寺」というのが気になって、夏休みの自由研究という言い訳で町内のお年寄りに聞いたりして調べるうちに、どうやら「帰命寺」にお願いすると、死んだ人が蘇るらしいことが分かってきました。もしかして、その「帰命寺」は自分の家の中にあるの?カズは、これについてもわけがわかりません。
40年前に亡くなった少女が愛した小説「月は左にある」が、作中作として登場するのですが、今を生きるカズにとって、とても大事なことを教えてくれる壮大なファンタジーで驚きました。
前半では、幽霊にビクビクするだけの少年だったカズが、少しずつ頼りがいのある少年になっていくし、あかりも自分の運命を理解するようになっていくところが、いいなぁ。
この作品は、アメリカ国外で外国語によって執筆され、前年に英語に翻訳されて米国で出版された最も優れた児童書に与えられる全米図書館協会バチェルダー賞を2022年に受賞しています。
3964冊目(今年205冊目)
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