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『家守綺譚 下』 近藤ようこ、梨木香歩 26-219-3978

Yamorikitan2

家守綺譚 下
(いえもりきたん)

梨木香歩(なしき かほ)

近藤ようこ(こんどう ようこ) 漫画

新潮社

 編集者の山内が、庭の百日紅に「リサベル」という名をつけました。百日紅は、この名が気に入ったようです。そういえば、となりのおかみさんの名を知らないことに気づいた綿貫は名を尋ねました。彼女の名は「ハナ」というそうです。名前が分かるとちょっと親しみがわくような気がします。

 近所のおばあさんが亡くなって、彼女はずっとトメと名乗っていたのだけれど、実は「トラ」だということがわかりました。実は彼女の苗字が「鬼虎」で、「キトラトラ」という名前はあんまりだと思い「トメ」にしていたというのは、親に対するせめてもの抵抗だったのでしょうか。

 

 高堂の家を守るという使命をもって、この家に住む綿貫ですが、いろんな訪問者に相変わらず翻弄され続けています。カワウソに気に入られたり、庭木に小鬼が住み着いたり、となりのおかみさんから、「あなたがぼんやりしているから、そういうものがついてくるのですよ」と言われて反省したり、でも、ちょっと楽しみだったり。

 夏には家中の障子を明け放していましたけど、冬は寒くてたまりません。でも、日本家屋とはそういうもの。火鉢ひとつで丸くなっている綿貫をしり目に、ゴローは毎日雪の中をどこかへ出かけていきます。散歩しに行っているのだと思っていたら、どうやらゴローは動物界で評判の仲裁屋になっていたようで、あちらこちらで呼ばれていて、多忙のようです。

 自分よりゴローの方が世間の役に立っているのかと考え込む綿貫は、山内が言うような面白い小説を書けるのでしょうか。

 

3978冊目(今年219冊目)

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