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『家守綺譚 上』 近藤ようこ、梨木香歩 26-218-3977

Yamorikitan1

家守綺譚 上
(いえもりきたん)

梨木香歩(なしき かほ)

近藤ようこ(こんどう ようこ) 漫画

新潮社

 あの「家守奇譚」がコミックスになって戻ってきました。小説で語られていた家の庭や掛け軸が描かれているのを見て、なんだか懐かしいような気持ちになってしまいました。

 学生時代に亡くなってしまった親友、高堂(こうどう)の父親から、家のお守りをして欲しいと頼まれた綿貫。ひとりで住むことになった一軒家は、古いけれどもなかなか趣のある家のようです。庭には様々な植物が茂り、鳥や小動物など様々なものがやってきます。

 風が強い日には、家がみしみしと鳴り、雨が降ればざあざあという音に周りを取り囲まれたような気持ちになります。家の中にいるはずなのに、自然の中にいるのだという感覚が、昔の家にはありましたね。

 庭の百日紅の木は綿貫のことが気に入ったようです。彼が他のことに気を取られると機嫌が悪くなります。床の間に賭けられた掛け軸は、別の世界との窓かもしれません。ここから出てきたサギは、庭の池の魚をついばんでいます。そして、高堂までやってきて、綿貫の話し相手になってくれます。

 隣の家の親切なおかみさんからのおすそ分けのご飯は、綿貫の為というよりは、一緒に暮らす犬のゴローの為のような気がします。

 編集者の山内にお尻をはたかれながら、文筆家としての仕事をしている綿貫ですが、あまり稼げてはいないようです。でも、良い友達はいるようです。土耳古(トルコ)へ行った村田さんの話も登場しました。このシリーズでも「村田エフェンディ滞土録」があったらいいなぁ。

3977冊目(今年218冊目)

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