『魔力の胎動』 東野圭吾 26-250-4009
工藤ナユタは鍼灸師です。高齢の師匠に代わって訪問で施術をすることが増えてきました。そんな彼のところに、不思議な若い女性がやってきました。ナユタって数字の単位だよねと話し始めます。その人は「ラプラスの魔女」の円華でした。
ナユタが施術をしていたのは、成績不振に悩むスキー・ジャンプの選手でした。円華は、彼の歩き方を見ただけで、どこが悪いのかをピタッと言い当てます。何を見てそう判断したのかを彼女が説明するのですが、それを聞いてナユタは驚きます。こんな短時間で、どうしてそこまで見極められるのだろうかと。
円華が問題を解決してくれるのは確かなのですが、ナユタの質問に、彼女はなかなか応えてくれません。後から聞かせてくれる解決方法は、どうしてそういうことを思いつくのかと思うばかり。そして、ナユタ自身の問題にも彼女は気づいているようなのです。
第一章 あの風に向かって翔べ
第二章 この手で魔球を
第三章 その流れの行方は
第四章 どの道で迷っていようとも
第五章 魔力の胎動
第一章から第四章までは円華が登場しますが、第五章に、あの青年らしき人が登場して、ハッとしました。
この本に収められている話は、「ラプラスの魔女」少し前の出来事のようですが、ここに登場したナユタが隠していた過去のことと、ラプラスの魔女がつながっていくところが面白いですね。こういう前提があって、円華が事件に絡んでいったのかな? 3作目も読むしかないですね。
4009冊目(今年250冊目)
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