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『傘寿まり子 7』 おざわゆき 26-256-4015

Sanjumariko7

傘寿まり子 7

おざわゆき

講談社 KCデラックス

 web文芸誌「レトル」の看板作家として、かつての大物作家・小桜蝶子に執筆を依頼したまではよかったけれど、彼女はずっと文章を書いてなかったので、まり子にゴーストライターになってくれないかと持ち掛けてきたんです。

 「そんなことできません」とは言ったけれど、試しに小桜蝶子風に書いてみると、それなりなものが書けてしまいました。周りの人に読んでもらうと、けっこう評判がよくて、ちょっと嬉しかったりするのだけど、でも、そんなことをしちゃいけない!と思うまり子さんです。

 この作品を小桜蝶子作品として発表してしまったらどうなる? と悩んで、悩んで、まり子さんは倒れてしまいました。そんな彼女をお見舞いに来た「くらはらてつろー」さんが、何を思ったか、その場で小桜蝶子風小説を書いてくれて、これがまたいい出来なんです。

 もう、本人に聞くしかないと、思い切って小桜蝶子さんに2作品を読んでもらいました。蝶子さんは「なんか、ちがうんだなぁ」という感想を残して部屋にこもり、突然書き始めたんです!

 

 やっぱり蝶子さんは、作家なのね。2人の作品から何かヒントを得たのかな? それとも、あたしの方がもっと面白いものを書けるんだからって思ったのか? どちらにせよ、新作を書いてくれるようになってよかったよかった。

 ちょっと前まではボケ老人かと思ってたけど、目標が見つかると人間って変わるのね。さっそくデパートへ買い物へ行っちゃうし。

4010冊目(今年251冊目)

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